Q2: プロジェクトの定義として該当しないものは?
解説
「ii. 期限がない。」と「iii. 組織の機能を維持することが目的」は、プロジェクトの定義に該当しません。プロジェクトは期限が定められた一時的な努力であり、特定の成果や価値の創出を目的としています。
設問
- 独自のプロダクト、サービス、所産を生み出す。 - プロジェクトの一般的な定義です。
- 期限がない。(正解)- プロジェクトには通常、期限があります。
- 組織の機能を維持することが目的。(正解) - 組織の機能維持は継続的な運営の一環であり、プロジェクトとは異なります。
- ビジネスや組織のための価値を創造する - これはプロジェクトの目標の一つであり、定義に該当します。
Q3: プロジェクトマネジメントの5つのプロセスグループの定義として最も適切なものは?
解説
「i. プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、および終結の各フェーズを通じて、プロジェクトの目標を達成するために必要な活動を指示し、調整するプロセスの集合。」が最も適切な定義です。5つの主要なプロセスグループ(立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、終結)を挙げており、プロジェクトの成功に必要な全ての活動をカバーしています。
設問
- プロジェクトの立ち上げ、計画、実行、監視・コントロール、および終結の各フェーズを通じて、プロジェクトの目標を達成するために必要な活動を指示し、調整するプロセスの集合。(正解)
- プロジェクトチームの構築、リーダーシップの提供、コミュニケーション計画の実施、人材管理に関連する一連のプロセス。
- プロジェクトに関連するリスクの識別、分析、対応策の計画、および監視を行うプロセス群。
- プロジェクトの成果物の品質を計画、保証、および制御するプロセス群。
Q4: スコープマネジメントで失敗した場合に起こる問題は?
解説
スコープマネジメントの失敗は、範囲の不明瞭や計画外の作業発生(スコープクリープ)などの問題を引き起こします。
設問
- プロジェクトの遅延(正解)- スコープが不明確、またはスコープクリープが起こると、スケジュールが遅れます。
- チームメンバー間のコミュニケーションの混乱(正解)- スコープが適切に定義されていないと、期待される内容が曖昧になり、コミュニケーションが妨げられます。
- 成果物の品質低下(正解)- スコープマネジメントの失敗により、期待される品質基準に達しないリスクが高まります。
- プロジェクトコストの超過(正解)- スコープクリープにより、計画外の作業が発生し、予算超過が起こります。
- 顧客満足度の向上 - スコープマネジメントの失敗で顧客満足度が向上することはありません。
- 契約外の作業の発生(正解)- スコープ管理の不備で、追加作業が発生し、コスト超過や顧客との問題に発展します。
Q5: WBS(Work Breakdown Structure)の目的として適切なものは?
解説
「ii. プロジェクト全体を管理しやすい部分に分割し、タスクを階層的に整理するため。」が正しい選択肢です。WBSはプロジェクトの範囲を明確にし、タスクレベルで分解して計画、実行、監視などを容易にします。
設問
- プロジェクトチームのパフォーマンスを評価するため。
- プロジェクト全体を分割し、タスクを階層的に整理するため。(正解)
- ステークホルダーの関心を確保し、プロジェクトのビジョンを共有するため。
- プロジェクトの最終期限を決定し、スケジュールを圧縮するため。
Q6: スコープクリープを防止するための手段は?
解説
「ii. 変更管理プロセスを確立し、スコープの変更には正式な手続きを要求する。」が正しい選択肢です。変更管理プロセスを通じてスコープの拡張を防ぎ、不要な追加作業を防ぎます。
設問
- プロジェクトの範囲をあえて広げ、可能な限り多くの要望を取り入れる。
- 変更管理プロセスを確立し、スコープの変更には正式な手続きを要求する。(正解)
- ステークホルダーからのフィードバックを制限し、コミュニケーションを最小限にする。
- プロジェクトの予算を増やし、追加要望に対応できるようにする。
Q7: WBSを作成する上での注意点として相応しくないものは?
解説
WBSはプロジェクトの進行や変更に応じて更新する必要があります。WBSはプロジェクト全体を管理しやすくするためのものであり、変更や調整に対応することが重要です。
設問
- プロジェクト全体と目標からブレイクダウンし、何を実現するために行うのかを意識する。
- 作業要素は担当者やコストが割り当て可能なものにする。
- PMだけで作らず、プロジェクトメンバーと協力して作成する。
- WBSは初期段階で一度だけ作成し、プロジェクトの変更があっても更新しない(正解)- WBSはプロジェクトの進行に合わせて更新されるべきです。
Q8: クリティカルパス法 (CPM) の主な目的として最も適切なものは?
解説
「i. プロジェクトの最短完了時間を特定し、最も重要なタスクを特定する。」が正しい選択肢です。CPMの目的は、タスク間の依存関係を分析し、プロジェクト完了に最も時間がかかる経路(クリティカルパス)を特定することにあります。
設問
- プロジェクトの最短完了時間を特定し、最も重要なタスクを特定する。(正解)
- プロジェクトの予算超過を防止し、コスト管理を最適化する。
- プロジェクトチームの生産性を向上させ、作業効率を最大化する。
- ステークホルダーとのコミュニケーションを改善し、プロジェクトの透明性を確保する。
Q9: マイルストーンを設定する目的として適切なものは?
解説
「1. プロジェクトの重要な成果物や段階的な達成点を明確にし、進捗のモニタリングを容易にする。」と「3. プロジェクトの進行におけるキーポイントで成果の確認や評価を行い、計画の見直しや調整の機会を提供する。」が正しい選択肢です。
設問
- プロジェクトの重要な成果物や段階的な達成点を明確にし、進捗のモニタリングを容易にする。(正解)
- プロジェクトの進行におけるキーポイントで成果の確認や評価を行い、計画の見直しや調整の機会を提供する。(正解)
- プロジェクトチームに追加のタスクを割り当て、作業負荷を増やす。
- ステークホルダーとのコミュニケーションを最小限にし、プロジェクト情報の共有を制限する。
Q10: スケジュールを作成する際に考慮すべき点は?
解説
スケジュールを作成する際は、プロジェクトの成功を確実にするために、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。
設問
- マイルストーンを意識する。(正解)
- 稼働日・祝日、メンバーとステークホルダーの休暇を考慮する。(正解)
- メンバーの稼働割合も考慮する。(正解)
- 非稼働日やハードフリーズ期間などのブラックアウト期間を必ず考慮に入れる。(正解)
- 脆弱性試験などの外的要因による影響も考慮する。(正解)
Q11: リスクと問題の違いを表す適切な文は?
解説
「i. リスクは将来起こる可能性のある不確実性を指し、問題はすでに発生している具体的な事象である。」が正しい選択肢です。リスクはまだ起こっていない事象を指し、問題は既に発生した具体的な事象です。
設問
- リスクは将来起こり得る不確実性を指し、問題はすでに発生している具体的な事象である。(正解)
- リスクと問題は同じ意味であり、プロジェクト管理において交換可能な用語である。
- 問題は将来起こり得る事象を指し、リスクはプロジェクトの進行に影響を与える現在の障害である。
- リスクはプロジェクトが直面する問題の一種であり、特に解決が難しいものを指す。
Q12: リスクマネジメントで考慮すべき点は?
解説
リスクマネジメントで考慮すべき点は「i. リスクマネジメントは、組織内の全員が共通の基準でリスクを評価し、分析することが重要である。」と「iii. 人によってリスクの考え方が異なるため、多様な視点からリスクを評価し、対応策を計画することが重要である。」です。
設問
- リスクマネジメントは、組織内の全員が共通の基準でリスクを評価し、分析することが重要である。(正解)
- リスクの優先順位は一度決めたら変更しない。
- 人によってリスクの考え方が異なるため、多様な視点からリスクを評価し、対応策を計画することが重要である。(正解)
- リスクマネジメントはプロジェクトマネージャーの責任である。
Q13: 発生確率が高く、影響度が高いリスクに適した戦略は?
解説
発生確率が高く、影響度が高いリスクには「回避」戦略が適しています。回避はリスクの原因を排除することでリスク自体を避ける方法です。
設問
- 軽減
- 回避(正解)
- 受容
- 転嫁
Q14: 品質管理の主な目的は?
解説
品質管理の目的は、「ii. 顧客の要求と期待を満たし、超えること」です。製品やサービスが顧客の期待に応え、満足度を高めることが品質管理の主要な目的です。
設問
- すべての製品を最高級品にする。
- 顧客の要求と期待を満たし、超えること。(正解)
- 製造コストを最大限に削減する。
- 競合他社の製品よりも速く市場に出ること。
Q15: バグを早期発見するために有効な対策は?
解説
バグを早期発見するために有効なのは「1. レビュー」と「2. リスク対策」です。レビューはコードや設計の問題を早期に検出し、リスク対策は潜在的な問題の事前対処に役立ちます。
設問
- レビュー(正解)
- リスク対策(正解)
- 開発環境の統一
- 開発後即時のリリース
Q16: ステークホルダー分析の主な目的は?
解説
「i. プロジェクトに影響を与えるすべての関係者を特定し、彼らの関心事、期待、影響力を理解する」が正しい選択肢です。関係者の期待や影響力を理解し、プロジェクト成功に向けて対応策を練るためにステークホルダー分析は重要です。
設問
- プロジェクトに影響を与えるすべての関係者を特定し、彼らの関心事、期待、影響力を理解する。(正解)
- ステークホルダー間でのコミュニケーションを完全に制限し、プロジェクト情報の漏洩を防ぐ。
- プロジェクトチーム内の役割と責任を明確にする。
- ステークホルダーからの資金調達の可能性を最大化する。
Q17: 関与度が高いステークホルダーの関与度を下げる方法は?
解説
適切な対策は「i. ステークホルダーの責任範囲を明確にし、プロジェクトに関わる適切な役割を再定義する」と「iv. プロジェクトへの影響を分析し、オープンに議論する」です。責任範囲を明確にし、プロジェクトへの関わり方を議論することで、ステークホルダーの過度な関与を防げます。
設問
- ステークホルダーの責任範囲を明確にし、プロジェクトに関わる適切な役割を再定義する。(正解)
- すべてのコミュニケーションを中断し、プロジェクトからの情報提供を停止する。
- ステークホルダーとの定期的なミーティングを増やし、関与をさらに深める。
- プロジェクトへの影響をしっかり分析し、オープンに議論する。(正解)
Q18: ステークホルダーとのコンフリクトが起きる原因は?
解説
「i. プロジェクトの変更管理プロセスが不明確で、全ステークホルダーに事前通知されていない」、「ii. ステークホルダーの期待や要求がプロジェクトの目標や成果物と一致していない」、「iv. ステークホルダーへの効果的なコミュニケーションが取れていない」が主な原因です。
設問
- プロジェクトの変更管理プロセスが不明確で、全ステークホルダーに事前通知されていない。(正解)
- ステークホルダーの期待や要求がプロジェクトの目標や成果物と一致していない。(正解)
- ステークホルダーへの定期的な進捗報告が行われている。
- ステークホルダーへの効果的なコミュニケーションが取れていない。(正解)
Q19: 効果的なチームマネジメントに重要な要素は?
解説
重要なのは「i. チームメンバー内の明確なコミュニケーションルール」と「ii. ビジョンと目標の共有と戦略の策定」です。これにより、チームの結束力を高め、目標達成に向けた一体感を促進できます。
設問
- チームメンバー内の明確なコミュニケーションルール(正解)
- ビジョンと目標の共有と戦略の策定(正解)
- 厳格なペナルティシステムの導入
- 高い給料の提供
Q20: チーム内のコンフリクトを避ける方法は?
解説
「i. プロジェクトチーム内で役割を明確化し、期待や目標を明確に共有する」、「iii. チーム内の行動規範を徹底化し、正しいルールや行動を示す」、「iv. 個々のチームメンバーの意見や提案を積極的に求め、全員が意思決定プロセスに参加できるようにする」が適切な手段です。
設問
- プロジェクトチーム内で役割を明確化し、期待や目標を明確に共有する。(正解)
- チームメンバー間の競争を奨励し、最も成果を出したメンバーに報酬を与える。
- チーム内の行動規範を徹底化し、正しいルールや行動を示す。(正解)
- 個々のチームメンバーの意見や提案を積極的に求め、全員が意思決定プロセスに参加できるようにする。(正解)
Q21: チーム目標を共有する例は?
解説
適切な例は「i. 全チームメンバーが参加するキックオフミーティングで目標を発表する」、「ii. チームの掲示板に目標を掲示し、日常的に目に触れるようにする」、「iv. 個別の1対1の面談で、メンバー一人ひとりに目標を説明する」です。
設問
- 全チームメンバーが参加するキックオフミーティングで目標を発表する。(正解)
- チームの掲示板に目標を掲示し、日常的に目に触れるようにする。(正解)
- ソーシャルメディアの公開グループでチーム目標を共有する。
- 個別の1対1の面談を通じて、メンバー一人ひとりに目標を説明する。(正解)
Q22: マネジメントの役割として相応しいものは?
解説
「iii. リソースの配分と管理」がマネジメントの役割に該当します。これは、リソースを効率的に使い、目標達成のために計画・組織化することです。
設問
- チームのビジョンの設定と共有
- 目標達成のためのインスピレーションの付与
- リソースの配分と管理(正解)
- チームメンバーのエンゲージメントとモチベーションの促進
Q23: プロジェクトの終結で実施するべきことは?
解説
終結フェーズで実施すべきは、「i. プロジェクト成果の顧客への引き渡し」、「ii. サポートと運用への引継ぎ」、「iii. 教訓の文書化と知識の共有」です。これにより、成果の引き渡し、運用への移行、次回のプロジェクトに向けた改善ができます。
設問
- プロジェクト成果の顧客への引き渡し(正解)
- サポートと運用への引継ぎと内容の説明(正解)
- 教訓の文書化と知識の共有(正解)
- 緊急度の高い要件の対応